RNAの細胞内運命の決定機構の多様性とがんにおける意義
学友会セミナー
開催情報
| 開催日時 | 2025 年 12 月 11 日(木)14:00 ~ 15:00 |
|---|---|
| 開催場所 | zoomによるオンライン開催 |
| 講師 | 尾上 耕一 |
| 所属・職名 | 名古屋大学大学院医学系研究科分子腫瘍学・講師 |
| 演題 | RNAの細胞内運命の決定機構の多様性とがんにおける意義 |
| 世話人 | 〇主たる世話人:山梨 裕司・腫瘍抑制分野 世話人:西村 栄美・老化再生生物学分野 |
| 備考 | 【zoom URL】 https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/88113563807?pwd=EHlaG7bgt6q6DKLujUHgzRqhCMqj08.1 |
概要
細胞内では多様なRNAが産生され、それぞれが核内および細胞質で固有の運命を辿る。RNA種ごとに異なる量的・質的制御は、RNA結合タンパク質を含む種々の複合体によってその特異性が決定され、RNAの要・不要の分別や、mRNAの安定性・翻訳活性、さらにはノンコーディングRNAの多様な機能を規定する重要な要因となる。これらの制御は、細胞機能の維持や環境応答、さらにはエピジェネティックな遺伝子発現調節にも深く関わり、生命科学や医学の本質的課題のひとつといえる。本セミナーでは、①典型的なmRNA以外のRNAを核内で選別・除去する機構、②アミノ酸飢餓前後にみられる翻訳レジリエンスを支えるリボソームタンパク質mRNAの3’末端ポリA鎖の長さの制御、③エンハンサーRNAの分解を介した生体分子凝集体(biomolecular condensate)の流動性の制御、といった様々なRNA代謝制御の知見を紹介する。さらに、これらの成果をどのようにがんの病態の理解や、診断・治療への応用へと繋げていけるかについても議論したい。
