翻訳開始因子の構造、機能とリン酸化による転写プログラム制御
学友会セミナー
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2005年開催 学友会セミナー
開催日時: | 平成17年6月27日(月) 14:00~15:30 |
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開催場所: | アムジェンホール大会議室 |
講 師: | 浅野 桂 |
所 属: | 米・カンザス州大生物学部 |
演 題: | 翻訳開始因子の構造、機能とリン酸化による転写プログラム制御 |
概 要: | タンパク質合成を開始するためには、リボソームのデコーディング領域にmRNAの開始コドンを正確に導き、開始tRNAのアンチコドンと塩基対合させる必要がある。真核生物ではこの過程は11の開始因子(eIF)によって媒介される。ここでは酵母をモデルとした 開始因子eIF5とeIF1の構造と機能の研究から、これらの因子がどのようにリボソーム開始複合体の形成と開始コドン認識機能を調節するかを明らかにしたい。また、開始tRNA結合因子eIF2のリン酸化によってストレス応答転写因子の翻訳が活性化されるという経路が酵母のアミノ酸一般制御にみいだされているが、近年の研究により、この経路がほ乳類にも保存され、必須アミノ酸の摂取行動を調節することが明らかになってきた。様々なストレスがeIF2の活性調節によってどのように統合され、共通の転写プログラムを活性化するかについても酵母をモデルとした研究から明らかにしたい。 |
世 話 人: | ○遺伝子動態分野 伊藤耕一 分子細胞情報分野 武川睦寛 |