発生初期のダイナミックなクロマチン構造を探る
学友会セミナー
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2004年開催 学友会セミナー

開催日時: | 平成16年2月26日(木) 15:30~17:00 |
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開催場所: | 合同ラボ棟、2階会議室 |
講 師: | 浦 聖恵 博士 |
所 属: | 大阪大学・大学院医学系研究科・遺伝子治療学 |
演 題: | 発生初期のダイナミックなクロマチン構造を探る |
概 要: | 受精卵にはじまる発生分化の過程でクロマチン構造が変化することによって、遺伝子発現は精巧に調節されていると古くから考えられてきたが、その機構は未だによくわかっていない。私たちはこのクロマチン構造変換の機構と機能を明らかにするために、再構成クロマチンを用いた詳細な構造・機能の解析を行うとともに初期発生分化のモデルとして ES細胞を用いたゲノムクロマチンの構造・機能の解析を進めている。その結果、リンカーヒストンの発生分化に伴った種類の変化がクロマチンの構造およびダイナミクスに大きな違いを生み出すことを見い出した。またES細胞分化に伴って構造が変化するゲノムの現場をDnmt3b遺伝子座に見い出したのでDNAのメチル化を含めた発生初期のクロマチン構造変換について議論したい。 |
世 話 人: | 中内 啓光(75330)、渡邊 すみ子 |
