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日本細胞の未分化性制御機構から抗がん剤耐性の克服に迫る

学友会セミナー

開催情報

開催日時 2026年10月1日 13:00-14:00
開催場所 Zoom によるオンライン開催
講師 山形 一行
所属・職名 東京大学先端科学技術研究センター・特任講師
国名 日本
演題 日本細胞の未分化性制御機構から抗がん剤耐性の克服に迫る
世話人 ◎渋谷 哲朗(医療データ情報学分野・教授)
〇井元 清哉(健康医療インテリジェンス分野・教授)
備考 <Zoom URL>https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/99964700832?pwd=9iypOvYUQbHWQbguLaDUAaBMN1PEbp.1

概要

ヒトES/iPS細胞とヒトがん幹細胞は似た特性を持つ。例として、1)抗がん剤耐性能を持つ、2)細胞分裂回数に制限がない、3)未分化性マーカーが高発現している、などが挙げられる。
本発表においてヒトES/iPS細胞を用いた抗がん剤耐性機構を探る研究の過程で、ヒトES/iPS細胞は抗がん剤処置により異常分化することを紹介する。この異常分化機構をRNA-seq、ATAC-seq、ChIP-seqで探索するとデータベース上でヒトにしか存在しない機能未知のlncRNAがその異常分化を誘導する因子であることを見出した。Proteome及びscRNA-seqにより、そのlncRNAが抗がん剤耐性能を獲得するメカニズムの一端を担うことを明らかにした。本発表により得られた知見を基に、新たな生化学の展開を拓く多次元オミクス解析の有用性と新しい生命システムネットワークの解明への展開を議論したい。
( 参考文献)Tamura, A., Yamagata, K., Kono, T. et al. p53-inducible lncRNA LOC644656 causes genotoxic stress-induced stem cell maldifferentiation and cancer chemoresistance. Nat Commun 16, 4818 (2025). https://doi.org/10.1038/s41467-025-59886-w