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ニュートリオミクスから迫るがん悪性化機構の解明

学友会セミナー

開催情報

開催日時 2026年5月11日 12:30-13:30
開催場所 zoomによるオンライン開催
講師 大澤 毅
所属・職名 東京大学先端科学技術研究センター・准教授
演題 ニュートリオミクスから迫るがん悪性化機構の解明
世話人 ◎井元 清哉(健康医療インテリジェンス分野)
〇柴田 龍弘(ゲノム医科学分野)
備考 (zoom情報)
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/84988366964?pwd=pOee056sjMlZwS8XQQTwPouMZOQ0P2.1

概要

腫瘍微小環境は、がんの不均一性と悪性度を規定する。我々はこれまでに、低酸素、栄養飢餓、および酸性pHが、遺伝的・トランスクリプトーム的・エピジェネティック的・代謝的な変化を介して、がんの悪性化に寄与し浸潤および転移を促進することを報告してきた(PNAS 2011、Cell Rep 2017、 Cell Rep 2019)。しかしながら、腫瘍微小環境における悪性がん細胞の適応機構については、依然として不明な点が多い。本セミナーでは、これまでに得られた以下3テーマ(1)代謝リプログラミングを介した酸性腫瘍微小環境における代謝変化(PNAS 2023、PNAS Nexus 2023、Cell Rep 2026)、(2)がんにおけるオルガネラを介した新規栄養感知機構(Nat Commun. 2022、EMBO J 2023)、(3)超解像ライブイメージングを用いたオルガネラ間代謝相互作用(未発表データ)の成果を紹介し、腫瘍微小環境に適応に寄与するオルガネラ代謝連関について説明したい。さらに、悪性がんの代謝不均一性を克服するための栄養を軸としたマルチオミクス解析「ニュートリオミクス」という新たなアプローチおよびその臨床応用の試みについても議論する。