菌類・植物・動物ウイルスの生き様を数理モデルの助けを借りて比較する
学友会セミナー
学友会セミナー:2019年11月01日
開催日時: | 2019年11月01日 10:30 ~ 11:30 |
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開催場所: | 病院棟8階 小会議室 |
講師: | 宮下 脩平 |
所属: | 東北大学大学院農学研究科植物病理学分野 助教 |
演題: | 菌類・植物・動物ウイルスの生き様を数理モデルの助けを借りて比較する |
概要: | ウイルスは宿主細胞内で複製・蓄積する。ウイルスの遺伝子産物は多くの場合、各細胞内のウイルス集団によって共有利用されるが、これはウイルスにとって潜在的な問題となる。すなわち、自らは遺伝子産物を生産せず他のウイルスゲノム由来の遺伝子産物を利用して増殖するフリーライダーが出現する問題や、適応的な変異をもつウイルスゲノムがその利益を享受できない問題が生じうる。ウイルスはこの問題を様々な方法で解決しているが、その方法には宿主組織の構造に依存して異なる制約が存在し、これが現存の菌類・植物・動物ウイルスのゲノムの在り方(ゲノム核酸の種類、分節数)を規定してきたものと演者は考えている。これについて、演者らが植物ウイルスを使って行った実験の結果と、数理モデルを作成して得たシミュレーションの結果を基に議論したい。
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世話人: | 〇河岡 義裕 (ウイルス感染分野)
川口 寧 (ウイルス病態制御分野) |