消化管感染症とILC2
学友会セミナー
学友会セミナー:2018年11月19日
開催日時: | 2018年11月19日 16:00 ~ 17:00 |
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開催場所: | 総合研究棟4階 会議室 |
講師: | 大野 博司 |
所属: | 理化学研究所生命医科学研究センター(IMS)
粘膜システム研究チーム チームリーダー |
演題: | 消化管感染症とILC2 |
概要: | 自然リンパ球(innate lymphoid cell; ILC)は比較的最近発見された免疫細胞で、ILC1、ILC2、ILC3に分類され、サイトカイン刺激によりそれぞれTh1,Th2、Th17タイプのサイトカインを大量に分泌する。演者らは、マウス腸管寄生虫感染症おいては、傷害された上皮細胞から放出されたATPに反応してマスト細胞から分泌されるIL-33によるILC2の活性化が感染早期の排虫に重要であることを見いだした。また、マウスの胃にはILCのうち主としてILC2が存在すること、このILC2は胃の常在菌依存的であり、ILC2が産生する2型サイトカインによるIgA応答が常在菌の制御やピロリ菌感染の排除に重要であることがわかった。 |
世話人: | 〇清野 宏 (粘膜免疫学部門)
藤橋浩太郎(臨床ワクチン学分野) |