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グローバルヘルス・セキュリティーにおける新戦略『グローバル・バイローム・プロジェクト』~感染症対策の最前線~ 

学友会セミナー

学友会セミナー:2018年06月29日

開催日時: 2018年06月29日 15:00 ~ 16:00
開催場所: 総合研究棟4階会議室
講師: デニス・キャロル
所属: アメリカ国際開発庁・グローバル保健局・新興感染症室長
演題: グローバルヘルス・セキュリティーにおける新戦略『グローバル・バイローム・プロジェクト』~感染症対策の最前線~ 
概要:

近年、グローバリゼーションや人口構造の変化あるいは土地利活用の変化により、これまで認識されていなかった未知のウイルスによる感染症が加速的に台頭している。このような新興感染症の原因ウイルスの過半数は動物を宿主としているが、その多くのウイルスの感染リスクや感染経路は未だ予測できていない。この問題を鑑み、米国国際開発庁(USAID)グローバル保健局の科学者を含む世界中の専門家は、「グローバル・バイローム・プロジェクト」を発足させた。このプロジェクトは、地球上の動物からヒトに感染する可能性のある「未知のウイルス」を野生動物から発見、識別し、その特性を理解することにより、病原体がヒトに感染する前に、新興感染症の対策を打つことを目的としている。感染症のアウトブレイクを事前に予測し、その情報を感染症予防に直結させるという予防的アプローチに転換させることが期待されている。

今回の講演では、米国国際開発庁で長年感染症のプロジェクトに関わってきたデニス・キャロル博士をお招きし、今、全世界から注目を集めている感染症対策の大規模プロジェクト「グローバル・バイローム・プロジェクト」について、その科学的な根拠、ガバナンス、技術的な枠組みについてお話しいただきます。

世話人: 〇一戸 猛志(ウイルス学分野)
 河岡 義裕(ウイルス感染分野)