ヒストンH3K27脱メチル化による造血幹細胞制御機構
学友会セミナー
学友会セミナー:2018年03月09日
開催日時: | 2018年03月09日 16:00 ~ 17:00 |
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開催場所: | 病院棟8階南小会議室 |
講師: | 本田 浩章 |
所属: | 東京女子医科大学・教授 |
演題: | ヒストンH3K27脱メチル化による造血幹細胞制御機構 |
概要: | ヒストンH3の第27番目のリジン残基(H3K27)はメチル化修飾を受け、トリメチル化されたH3K27(H3K27me3)は転写抑制のヒストンマークとして知られている。H3K27はポリコーム複合体PRC2(polycomb repressive complex 2)によりメチル化される一方で、2種類の異なる脱メチル化酵素であるJMJD3とUTXにより脱メチル化を受ける。近年、様々なヒト疾患でH3K27メチル化に関わる遺伝子の異常が報告され、正常細胞機能におけるH3K27メチル化の役割が注目されている。我々はH3K27脱メチル化酵素JMJD3とUTXの機能欠失マウスを作製し、造血系を中心に解析を行なった。このセミナーでは、H3K27脱メチル化による造血幹細胞制御機構について、得られた知見を報告する。 |
世話人: | 〇合山 進 (細胞療法分野)
中西 真(癌防御シグナル分野) |