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粘膜免疫を制御する因子の解析

学友会セミナー

学友会セミナー:2017年1月13日

開催日時: 2017年1月13日 14:00~15:30
開催場所: 4号館3階 国際粘膜ワクチン開発研究センター
講師: 藤本 康介
所属: 大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器・免疫アレルギー内科学・大学院生
演題: 粘膜免疫を制御する因子の解析
概要:

自己免疫疾患の発症には遺伝的な背景に加え、さまざまな環境要因が必要とされる。近年、次世代シーケンサーの台頭によって、大規模な解析が身近に行われるようになり、疾患感受性遺伝子の同定や環境要因の一つとして重要な腸内細菌などの微生物叢の解析が急速に進んできた。慢性的な腸管炎症をきたす炎症性腸疾患では、腸管バリア機能の破綻が数多く報告されていることから、特に外来抗原や微生物と私たち宿主とを分け隔てる腸管上皮細胞に着目し、ゲノムワイド関連解析から得られた疾患感受性遺伝子とリンクさせることで、腸管恒常性に寄与する新規遺伝子を探索してきた。本発表では、私たちの研究グループが最近報告した潰瘍性大腸炎関連遺伝子Ring finger protein 186と腸管炎症の関連を紹介すると共に、最近少しずつ明らかとなってきた常在真菌叢と疾患との関連についても紹介する。

世話人: ○三宅 健介(感染遺伝学分野)
 植松 智 (自然免疫制御分野)