RNF43のWntシグナル調節における機能と発がんへの関与
学友会セミナー
学友会セミナー:2015年11月06日
開催日時: | 2015年11月06日 18:00-19:00 |
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開催場所: | 東京大学医科学研究所 1号館 2階 会議室 |
講師: | 築山 忠維 博士 |
所属: | 北海道大学大学院 医学研究科 生化学講座 医科学分野・助教
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演題: | RNF43のWntシグナル調節における機能と発がんへの関与 |
概要: | Wntシグナルの異常な活性化は、しばしばがんを引き起こすことが知られ ている。Wntシグナルの活性調節は、そのシグナル伝達に関与するエフェクター分子群がユビキチン化などの転写翻訳後修飾を受けることで厳密に制御されている。我々のグループは、がん抑制遺伝子として知られる膜貫通型ユビキチンリガーゼring finger protein 43(RNF43)が、Wnt/βcateninシグナルとnoncanonical Wntシグナルの両方を異なるメカニズムによって抑制していること、その点変異によりRNF43の機能ががん抑制からがん促進へと転換することを見出した。本セミナーでは、RNF43による恒常性の維持とその破綻ついて紹介する。 |
世話人: | ○古川 洋一(臨床ゲノム腫瘍学分野・教授)
武川 睦寛(分子シグナル制御分野・教授) |