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ヒトiPS細胞由来血管内皮細胞とendothelial-to-hematopoietic transition (EHT)

学友会セミナー

学友会セミナー:2015年01月07日

開催日時: 2015年01月07日 18:00~19:00
開催場所: 2号館2階小講義室
講師: 小原 洋志 博士
所属: 九州大学生体防御医学研究所ゲノム病態学分野  特任講師
演題: ヒトiPS細胞由来血管内皮細胞とendothelial-to-hematopoietic transition (EHT)
概要:

造血幹細胞は成体骨髄において全ての血球系列の細胞を生涯にわたり供給する。胎生期には、造血幹細胞の少なくとも一部は造血能をもつ血管内皮細胞(hemogenic endothelium)より産生され、血流を介して肝臓・骨髄へ移動すると考えられている。hemogenic endotheliumが造血幹細胞を産生する過程はendothelial-to-hematopoietic transition (EHT)と呼ばれ,種々の転写因子や細胞外環境因子などがEHTに関わっていることが報告されているが、その分子メカニズムは十分には明らかになっていない。
 私たちはヒトiPS細胞より分化誘導した血管内皮細胞分画の造血能を検討し、同分画に造血能をもつhemogenic endotheliumが含まれていることを明らかにした。本セミナーでは、このモデルの特徴とそれを利用してEHTの制御因子を明らかにする試みについて紹介する。

世話人: ○東條 有伸(分子療法分野・教授)
 山下 直秀(先端診療部・教授)