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活動報告「アルメニアにおける多剤耐性結核診療経験」

学友会セミナー

学友会セミナー:2014年08月27日

開催日時: 2014年08月27日 16:00-17:00
開催場所: 東京大学医科学研究所 2号館 2階 小講義室
講師: 高谷 紗帆
所属: 東京大学医科学研究所附属病院 元 専門研修医
演題: 活動報告「アルメニアにおける多剤耐性結核診療経験」
概要:

世界保健機関(WHO) によれば、2012年には世界で860万人が結核を発症し、130万人が結核により死亡した。また、薬剤耐性が大きな問題となっており、同年には45万人が薬剤耐性結核と診断されている。アルメニアは東アジアに位置する旧ソビエト連邦の国であり、high MDR (multidrug-resistant) TB burden countriesのひとつである。アルメニアでは、国境なき医師団が薬剤耐性結核診療を支援しており、新規抗結核薬のcompassionate use programにも取り組んでいる。
私は、2014年1月より7月まで、国境なき医師団より東アジアのアルメニアに派遣され、多剤耐性結核の診療に当たった。日本は依然として結核中蔓延国で、薬剤耐性も問題となっており、大変貴重な診療経験であった。海外医療支援および多剤耐性結核治療の現状について報告する。

世話人: ○岩本 愛吉(感染症分野・教授)
 鯉淵 智彦(感染免疫内科・講師)