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炎症を緩和する脂質メディエーター

学友会セミナー

学友会セミナー:2007年02月09日

開催日時: 2007年02月09日 16:00~17:30
開催場所: 東京大学医科学研究所 1号館2階会議室
講師: 有田 誠 博士
所属: JSTさきがけ「代謝と機能制御」専任研究員
      国立感染症研究所細胞化学部
      東大医学部メタボローム講座
演題: 炎症を緩和する脂質メディエーター
      - オメガ3脂肪酸由来のResolvinとProtectin -
概要:

炎症反応は感染症等に対する重要な生体防御システムである。
一方で生物は、生じた炎症反応を積極的に収束することで恒常性を維持している。炎症の収束過程における脂質代謝の研究から、抗炎症性の新規メディエーターResolvinとProtectinが見いだされ、これらがEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸を前駆体として体内で生成する事が明らかになった。これらの抗炎症性脂質メディエーターは、オメガ3脂肪酸の多彩な作用の一部を分子レベルで説明し、さらに炎症性疾患、感染症などに対する新しい創薬への応用が期待される。

世話人: ○井上 純一郎、山本 雅