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藤堂具紀教授、令和6年度文部科学大臣表彰(科学技術賞 研究部門)を受賞

2024年4月9日

附属先端医療研究センター先端がん治療分野の藤堂具紀教授が「遺伝子組換えヘルペスウイルスを用いたがん治療法開発の研究」において、令和6年度文部科学大臣表彰(科学技術賞 研究部門)を受賞しました。

藤堂教授は、ウイルスゲノムを遺伝子工学的に改変し、がん細胞で選択的に複製するウイルスをがん治療に応用しています。ウイルス療法の機序として、ウイルス複製に伴う直接的な殺細胞作用に加えて、特異的抗がん免疫の惹起が作用することを見いだしました。また、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)のゲノムに三重変異を加えて、抗がん免疫の惹起力とがん細胞に限ったウイルス複製能を増強した第三世代がん治療用HSV-1(G47Δ)を発明し、日本初のウイルス療法製品の製造販売承認を実現しました。更に、任意の塩基配列を短期間で的確にG47Δの基本骨格に組み込んで遺伝子組換えHSV-1を次々に作製できる画期的技術を開発しました。

本研究により、ウイルスを活用した新しい治療モダリティががん治療の選択肢として実用化し、抗がんウイルス創薬の基盤が形成されました。

本成果は、がん治療の革新に繋がり、医療水準向上や医療費削減、新産業育成などに寄与することが期待されます。

詳細は、下記の関連URLをご覧ください。
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01364.html