English
Top

小林俊寛特任准教授、文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞

2021年04月06日
幹細胞治療研究センター 再生発生学分野の小林俊寛特任准教授が、「哺乳類初期胚と多能性幹細胞を用いた発生および再生研究」において、令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞しました。

多能性幹細胞 (ES 細胞・iPS 細胞) は無限の増殖能とあらゆる細胞になることができる多分化能を兼ね備えた細胞で、母体内で起こる胚の発生を in vitroで再構築し解明する発生学的研究、あるいはそれらの知見を元に目的の細胞や組織、臓器を作り出す再生医学研究などに用いられています。

小林俊寛特任准教授は、マウスとラットという実験動物を用い、異なる動物種の胚発生過程を利用して多能性幹細胞から臓器を作り出す「胚盤胞補完法」の開発に大きく貢献してきました。またそのヒトへの応用へ向け、モデル動物の初期胚と多能性幹細胞を用いた研究により、ヒトを含む哺乳動物における胚の発生機構を明らかにしてきました。
本研究成果は、多能性幹細胞からのヒト臓器作製という再生医療の究極的な目標に向けた基盤研究になると期待されます。