ウイルス感染部門の浦木隆太特任研究員(新世代感染症センター・客員准教授)が、「RNAウイルスの性状解析及び新規予防法開発に関する研究」において、令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました。
新興・再興ウイルスがどのような病態を引き起こすのかという問いは、ウイルス学にとって重要な課題であり、さらにそれらのウイルスから人々を守る予防法の確立は公衆衛生上非常に重要です。
浦木隆太博士は、新興・再興ウイルスの中でも特にRNAウイルスに焦点を当て、動物モデルを用いた感染病態の研究や新たな予防法の開発に取り組んできました。具体的には、病態の理解に関する研究として、小頭症を引き起こすジカウイルスの精巣における病態や、新型コロナウイルス・オミクロン変異株の病原性を明らかにし、予防法の確立に向けた研究として、蚊の唾液成分に着目したジカウイルスに対する新規ワクチンを提唱しました。
本研究成果は、RNAウイルスの性状の理解を深め、感染制御に向けた予防法の確立に貢献すると期待されます。
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https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01364.html