公募班員紹介
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免疫系の組織幹細胞干渉による組織恒常性の維持と破綻
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樗木 俊聡 |
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我々は、IFNシグナルが造血幹細胞の生理的ストレスであることを突き止め、幹細胞性低下の原因になり得ることを報告した(Nat Med 15, 696-700 (2009))。本研究では、血液同様にターンオーバーの速い組織である皮膚・腸上皮の幹細胞性維持や加齢に伴う変化を、免疫系の組織幹細胞干渉による組織恒常性修飾という視点から検討する。研究の実施に当たっては、IFNシグナルを負に制御する転写因子IRF2を組織特異的に欠損させることを目的としてIrf2-floxマウスを作製し、上記組織特異的Creマウスと交配・使用する。また、生理的IFNシグナルが老化に伴い幹細胞ストレスとして作用する可能性を検証するため、加齢IFN受容体欠損マウスを準備する。これらを材料として、組織幹細胞の量的・質的検証を、生理的およびストレス条件下の両面から行うことにより、免疫系による組織恒常性修飾の可能性を探る。
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http://www.tmd.ac.jp/mri/bre/index.html
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