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公募班員紹介

幹子宮内膜幹細胞の老化とそれに基づく着床不全の病態の解明

加藤 聖子(九州大学・医学系研・教授)
加藤 聖子
加藤 聖子
生殖補助医療の現場では、受精卵の質は悪くないのに、妊娠に至らないケースに遭遇し、子宮内膜の機能障害による着床不全が疑われる。
我々は正常子宮内膜にSide-population:SP細胞が存在し、幹細胞様の性質を示すことを明らかにした(Human Reprod 2007)。また、子宮内膜は卵巣から分泌されるエストロゲンの作用を受けるが、Estrogen Receptorの機能が阻害されると、p53-p21経路の作用により細胞老化が誘導されること、子宮内膜幹細胞にはERが高発現していることを報告した(J Biol Chem 2002、J Stem Cell Res Ther 2012)。本研究では早老症マウスや、同意を得た不妊治療中の患者の着床の成否が判明しているヒト子宮内膜を用いて、網羅的解析を行い未知の老化誘導シグナルを同定し、子宮内膜幹細胞の枯渇や劣化、細胞老化誘導が着床不全の病態に関与していることを証明する。

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