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公募班員紹介

成体神経幹細胞の老化メカニズムの解明

古舘 昌平(東京大学・薬学研・助教)
古館 昌平
古舘 昌平
老齢化による成体神経幹細胞および新生ニューロンの減少は、認知機能(特にパターン識別学習・作動記憶など)の低下やうつ・不安障害など精神疾患 の要因となると考えられています。従って、高齢化社会を迎えた今、成体神経幹細胞の長期維持メカニズム(抗老化システム)とは何か?老齢化によりなぜ成体 神経幹細胞は枯渇するのか?を解明することは非常に重要な課題です。我々はこれまでに成体神経幹細胞の長期維持に関わる分子メカニズムを明らかにしてきま した(Furutachi et al., EMBO J., 2013; Kawaguchi, Furutachi et al., Nat. Commu., 2013)。また、成体神経幹細胞が発生の過程で作りだされる仕組みを世界に先駆けて報告しました(Furutachi et al., Nat. Neurosci., 2015)。私たちはこれら知見に基づき、老化によりなぜ成体神経幹細胞は枯渇してしまうのか?の解明に取り組んでいます。