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公募班員紹介

精子幹細胞の老化において精巣支持環境が果たす役割の解明

篠原 美都(京都大学 医学系研 助教)
篠原 美都
篠原 美都
雄の生殖活動期間は長く、精子はほぼ一生に渡って作られる。それを可能にするのが精子幹細胞である。我々の研究グループはこれまでの研究で、精子幹細胞が試験管内でほぼ無限に増殖できreplicative renescenceが起きないことや、in vivoで長期間分裂休止することなく全てが活発に分裂していることを明らかにした。またマウス精子幹細胞にクローナル標識を施し精子形成への寄与を調べたところ、同一幹細胞由来の精子が極めて長期間(〜482日、平均124日)産生されていることを明らかにした。これらは、精子幹細胞が活発な自己複製能によって長期にわたる精子形成活性の維持を可能にしていることを示す。一方、精巣の支持環境が老化によって受ける影響は殆ど明らかでない。本研究では精子幹細胞のアンチエイジング機構やその破綻、もしくは支持環境の老化によって引き起こされる精子形成機構への影響を明らかにすることを目指す。

研究室ホームページ

http://www.med.kyoto-u.ac.jp/organization-staff/research/doctoral_course/r-015/