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公募班員紹介

H3K27エピジェネティックネットワークによる
幹細胞老化・抗老化分子機構の解明

岩森 巨樹(九州大学 医学系研 助教)
岩森 巨樹
岩森 巨樹
精子形成は個体のほぼ一生にわたって継続するが、加齢に伴って、繁殖能力は低下する。この原因は精子幹細胞の老化にあるが、幹細胞老化のメカニズムはまだ明らかになっていない。我々は雄性生殖細胞でヒストンH3リジン27(H3K27)脱メチル化酵素JMJD3を欠損させると、長期間にわたって繁殖能力が維持される抗老化現象を見出した。しかし、現在のところ抗老化現象が誘導された分子メカニズムだけでなく、幹細胞老化の分子メカニズムについても未解明な部分が多い。そこで、本研究では精子幹細胞における老化現象を分子的に理解することを目的とし、H3K27脱メチル化酵素を中心としたエピジェネティックネットワークの解明、特に加齢に伴うエピゲノム変化と老化現象との関連性に注目し、エピゲノム制御による幹細胞抗老化(若返り)の可能性を探る。

研究室ホームページ

http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/doubutsu/