HOME > 研究組織 > 計画班 > 計画班員紹介

計画班員紹介

ステムセルエイジングのエピジェネティクスとストレスシグナル

代表者:岩間 厚志(千葉大学大学院医学研究院 細胞分子医学)
岩間 厚志
岩間 厚志
造血幹細胞の加齢変化は様々なストレスシグナルの観点から解析されてきたが、いまだにそのシグナル経路の詳細は不明であり、エピゲノムへの影響も明らかではない。本研究においては、ポリコーム群複合体の機能低下が造血幹細胞の加齢変化の要因と捉え、加齢に伴うその抑制性ヒストン修飾(H3K27me3, H2AK119ub1)のゲノムワイドな変化を、他のヒストン修飾(H3K9me3、H4K16Acなど)やDNAメチル化と比較検討し、ステムセルエイジングの実態をエピゲノムの観点から解明する。また、ポリコーム群複合体の発現操作による造血幹細胞の若返りを検討するとともに、ステムセルエイジングにおける骨髄ニッチの関与を、加齢に伴うポリコーム群複合体活性変化の観点から検証する。さらに、ポリコーム群複合体の機能低下が、高齢者に好発する造血幹細胞性腫瘍の温床となることを見出しており、造血幹細胞の加齢に伴うエピゲノム変化と癌化の関連を検証する。特に、加齢に伴い造血幹細胞がクローン性増殖能を獲得するエピゲノム状態を明らかにすることにより、“ステムセルエイジングと疾患”に関わるエピゲノムを包括的に理解する。

研究室ホームページ

http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/molmed/index.html