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新学術領域「幹細胞老化と疾患」国際活動支援 派遣報告

訪問者:東京大学医科学研究所 細胞療法分野 研究員 福島 剛
訪問先:チューリッヒ工科大学 Department of Biosystems Science and Engineering Timm Schroeder教授
期 間:2018/9/5〜2018/9/28
目 的:生細胞イメージングとその解析の習得と、造血幹細胞の非対称分裂の共同研究を行うため。
 この度は、本学術領域の国際活動支援を頂き、スイスのチューリッヒ工科大学D-BSSE (Department of Biosystems Science and Engineering)のTimm Schroeder教授のもとで約1ヶ月間、生細胞イメージングとその解析を学ばせて頂きました。
 Timm Schroeder教授は以前に生細胞イメージングの解析システムであるTTT (The Tracking Tool)を開発されています。そのシステムを用いてサイトカインが分化に対して教育的効果を有することや、造血幹前駆細胞が分化する際に、転写因子間の相互関係の継時的観察などの生細胞イメージングの強みを生かした研究を行われています。
 今回は娘細胞間で非対称な継承が行われる中央体 (Midbody)という構造と造血幹細胞の非対称分裂の関係についてTimm Schroeder教授のもとで生細胞イメージングおよびその解析を行わせて頂きました。
 今回学ばせて頂いた、生細胞イメージングとその解析を用いて、中央体と造血幹細胞の非対称分裂の関係についての研究を進めていきたいと考えております。この度の訪問をサポートして下さった本新学術領域、そして受け入れて下さったTimm Schroeder教授、現地でご指導、サポートして頂いた先生方に心より御礼申し上げます。
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