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国際活動支援海外共同研究者招聘報告

共同研究者:シンガポール大学がん研究所 博士研究員 石津 綾子(教授 須田 年生)
招聘先:熊本大学国際先端医学研究拠点施設 滝澤 仁
期 間:H28 12月1924日(6日間)
目 的:マスサイトメトリーを用いた造血幹細胞シグナルの解析のための打ち合わせ
 国際活動支援の連携先の一つである、シンガポール大学がん研究所の須田年生教授は幹細胞研究の世界的権威であり、造血幹細胞解析のエクスパートであります。今回、私達が解析を行っている造血幹細胞の分化・維持機構の加齢変化の解析において、巨核球系統への分化制御の詳細な解析をするためにシンガポール大学がん研究所の須田年生研究室の博士研究員である石津綾子先生に1週間来て頂きました。近年、通常フローサイトメトリーにおいて解析・分離される造血幹細胞は多様な分化能を有する細胞の一群であることが判明しています。そのため、造血幹細胞の分化機構を解析するにあたり、シングルセルレベルでの遺伝子及びマスセルサイトメトリーは重要である。今回、造血幹細胞老化の分子機序をシングルセルレベルで解析するため、マスサイトメトリー解析の運用における打ち合わせを行いました。造血幹細胞のシングルセルソート及び、マスサイトメトリーに用いる細胞及び抗体の確認・選別、標識方法に関して詳細にディスカッションを行いました。今回の打ち合わせを基盤に、造血幹細胞、巨核球及び、造血幹細胞を支持する間葉系幹細胞のシングルセル解析を今後も進めていく予定です。移植マウスの解析を現在経時的に行っておりますが、興味深いデータが得られつつあります。
 また、石津先生の滞在中に、私の研究室のメンバーとのディスカッションはもちろんのこと、千葉大学にもよっていただき、岩間研究室でセミナーをして頂き、教室員との情報交換も積極的に行っていただきました。共同研究は現在も継続中であり、最先端の解析技術を取り入れながら加齢幹細胞の解析を進めていきたいと思っております
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