HOME > 国際活動支援班 > 国際活動支援海外連携研究者招聘報告

国際活動支援海外共同研究者招聘報告

共同研究者:Institute for Stem Cell Biology and Regenerative Medicine, Stanford University
      博士研究員 山本 玲(教授 中内 啓光)
招聘先:千葉大学大学院医学研究院 岩間 厚志
期 間:1月10-23日(14日間)
目 的:加齢造血幹細胞のシングルセル移植による解析の共同研究の実施
国際活動支援の連携先の一つである、スタンフォード大学幹細胞再生研究所の中内啓光教授は幹細胞研究の世界的権威であり、造血幹細胞のシングルセル移植解析のエクスパートであります。今回、私達が解析を行っている造血幹細胞の加齢変化を詳細に解析するために、中内研究室の博士研究員である山本先生に2週間来て頂きました。ポリコーム群遺伝子Bmi1を造血細胞特異的に高発現するマウスの造血幹細胞は、幹細胞活性が高いことを私たちは報告しておりますが、この中間齢(12 Mo)マウスにおけるBmi1高発現造血幹細胞の表現系解析とシングルセル骨髄移植を共同で行いました。造血幹細胞のシングルセルソートから、ソートした移植に用いる細胞の確認・選別、移植の際の注意点等、熟練した技術を持つ山本先生から様々なトリックを教えて頂くことができました。移植マウスの解析を現在経時的に行っておりますが、興味深いデータが得られつつあります。
山本先生には滞在中に、私の研究室のメンバーとのディスカッションはもちろんのこと、千葉大学や班員の所属する研究機関(国際医療センター研究所等)でセミナーをして頂き、班員との情報交換も積極的に行って頂きました。共同研究は現在も継続中であり、最先端の解析技術を取り入れながら加齢幹細胞の解析を進めていきたいと思っております。