ヒトゲノム解析センターの運用するスーパーコンピュータSHIROKANEは、データサイエンスにおいて最も高い性能が発揮できるよう設計されており、日本の生命科学研究の基盤設備として大学など多くの研究施設や企業に使用されています。SHIROKANEには、ユーザーがすぐに解析を始めることができるように、ゲノム解析をはじめとする生命科学のデータサイエンスで利用される多くのプログラムがあらかじめインストールされています。また、大容量高速ディスクアレイ Lustre システムを用いることにより全ゲノムシークエンスデータなどのビッグデータ解析に多くの実績を有しており、最新の GPU を用いた深層学習による人工知能(AI)研究・超高速計算などにも対応しています。
SHIROKANEには、2020年4月現在、Shirokane5(2019年4月稼働開始)とShirokane4(2017年4月稼働開始)の2つのシステムがあります。Shirokane5は、ヒトゲノム情報の高速な並列処理を行うプログラム用には合計13,176 CPUコアを有する「分散メモリ型サーバ」、AIによる高速なゲノム解析を行うプログラム用にNVIDA Tesla V100を合計80基有する「GPU搭載サーバ」、ヒトゲノムアセンブリといった大容量のメモリを必要とするプログラム用には1ノードあたり 3 TBのメモリ容量を有する「大規模メモリサーバ」を有しています。Shirokane4は、3,440 CPUコア、18 PBの高速ディスクアレイLustreシステムを備え、データ保存用のアーカイブとして最大100 PBまで拡張できる安価なテープストレージを備えています。
これらの計算機資源を用いて生命科学研究を加速させるために、ヒトゲノム解析センターではユーザー目線での運用を行い、使いやすいシステムの構築を目指しサービスを提供しています。
スーパーコンピュータ
基本情報
責任者 | 井元 清哉 |
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所在地 | ヒトゲノム解析センター |
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