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佐藤佳教授、第19回日本学術振興会賞を受賞

2022年12月15日

システムウイルス学分野の佐藤佳教授が、「ウイルスと宿主の攻防と共生の原理を紐解くシステムウイルス学の創成」において、第19回日本学術振興会賞を受賞しました。

佐藤教授は、ウイルス学において宿主攻防と共生という概念を立てて、実験ウイルス学に加えて、分子系統学、分子進化学、バイオインフォマティクス、数理科学などの技術や知識を取り入れて学際融合研究を展開し、「システムウイルス学」という新たな研究体系を構築しました。

その結果、実験科学的なアプローチでは見出すことができなかったウイルス学的事象を解析することが可能になり、ウイルスと宿主の「攻防」に関して、病原ウイルスが感染病態を引き起こす原理を解明しています。ウイルスと宿主の「共生」に関しては、ウイルスと宿主の共進化シナリオの一端を解明するなど、独自性のある研究成果を得ています。

佐藤教授は、特に新型コロナウイルスに関する研究に関して、若手研究者による研究コンソーシアム「G2P-Japan」を発足させ、卓越した業績をあげています。国際的に影響力のある集団を築く統率力により研究を推進しており、さらなる活躍が期待されます。 

詳細は、以下のURLをご覧ください。

日本学術振興会賞
https://www.jsps.go.jp/jsps-prize/kettei.html