東京大学医科学研究所2号館2階大講義室にて、平成30年度成果報告会を開催しました。
国際共同利用・共同研究拠点事業 平成30年度 成果報告会
平成31年3月5日(火)、医科学研究所2号館2階大講義室にて平成30年度成果報告会を開催しました。今年は20名の先生方に多方面からの生命医科学研究の成果を発表頂き、参加者77名を迎え活発な意見交換が行われました。
午後の部は今年で6年目となる、本所拠点「感染症・免疫の研究領域」と千葉大学真菌医学研究センターとの合同成果報告会とし、冒頭では、東京大学定量生命科学研究所の新藏礼子先生をお招きして、腸管IgA抗体による町腸内細菌制御機構の解析について特別講演を頂きました。大変興味深いご講演に多数の質疑応答がなされ、大変盛会となりました。
【午前の部】
「領域1:先端医療研究開発共同研究領域」
座長:藤堂 具紀 教授(東京大学医科学研究所)
① 内田 宏昭 先生(東京大学医科学研究所)
「がん特異的抗体(CasMab)の標的化改変ヘルペスウイルスベクターへの応用」
② 大橋 十也 先生(東京慈恵会医科大学)
「ムコ多糖症II型の造血幹細胞を標的とした遺伝子治療法の前臨床試験」
「領域2:ゲノム・がん・疾患システム共同研究領域」
座長:山田 泰広 教授(東京大学医科学研究所)
① 元井 亨 先生 (都立駒込病院)
「骨軟部腫瘍における診断マーカーの同定と腫瘍概念の再構築を目指した融合遺
伝子の探索」
② 中川 英刀 先生(理化学研究所)
「p53変異と協調的に発がん制御に作用する分子の探索」
③ 松田 浩一 先生(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
「ゲノムワイド関連解析による尿道下裂、停留精巣発症関連遺伝子の探索」
④ 平田 喜裕 先生(東京大学医科学研究所)
「原発性硬化性胆管炎における腸内細菌叢の役割解明と新規治療法の開発」
⑤ 藤井 智明 先生(佐々木研究所附属佐々木研究所)
「ゼブラフィッシュをモデルとした網膜色素変性症の病態および視細胞変性の分
子機構の解明」
⑥ 末次 志郎 先生(奈良先端科学技術大学院大学)
「細胞の突起形成に関わる遺伝子のがん形成における役割」
⑦ 吉﨑 隆道 先生(自治医科大学)
「自己免疫性血管炎の発症機構の解明」
⑧ 田中 廣壽 先生(東京大学医科学研究所)
「栄養代謝環境によるほ乳類性決定遺伝子のエピゲノム制御機構」
⑨ 生谷 尚士 先生(国立国際医療研究センター)
「IL-33誘発性慢性疾患に係わる遺伝子の同定と機能解析」
【午後の部】
東京大学医科学研究所-千葉大学真菌医学研究センター合同成果報告会
「合同成果報告会 (千葉大学真菌医学研究センター)」
座長:米山 光俊 教授 (千葉大学真菌医学研究センター)
① 豊留 孝仁 先生(帯広畜産大学)
「迅速・簡便なアゾール耐性Aspergillus fumigates 検出法の開発」
② 田中 大 先生 (東北医科薬科大学)
「Candida glabrata 遺伝子変異株コレクションを用いた真菌細胞壁保全機構の解析」
③ 細江 智夫 先生(星薬科大学)
「メタボローム解析による真菌類の薬剤耐性と産生成分の調査研究」
④ 竹下 健一 先生(千葉大学)
「小児無脾症患者における肺炎球菌抗体価に関する研究」
「合同成果報告会 (領域3:感染症・免疫共同研究領域)」
座長:川口 寧 教授 (東京大学医科学研究所)
① 髙村 祥子 先生(愛知医科大学)
「MD-1による脂質シグナル制御機構の解明」
② 岡野 翼 先生 (東京医科歯科大学)
「iPS細胞を用いた顆粒球・単球・樹状細胞系細胞の分化・機能探索に関する研究」
③ 千野 翔太 先生(東京薬科大学)
「ウイルス感染によるNLRP3 inflammasomeの制御」
④ 森田 英明 先生(国立成育医療研究センター)
「二本鎖RNA に対する胎盤免疫応答機構の解明」
⑤ 平石 尚久 先生(東京大学医学部附属病院)
「肺線維症におけるIL-33、IL-25, TSLPの機能解析」