募集

当研究室では、東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻、および 医学系研究科 病因・病理学専攻 の修士課程および博士課程の大学院生を募集しています

連絡先
東京大学 医科学研究所 分子シグナル制御分野
教授 武川 睦寛
E-mail:   takekawa (at) ims.u-tokyo.ac.jp < (at) を@に変えて下さい >
〒108-8639   東京都港区白金台4-6-1
Tel: 03-6409-2156

主な研究テーマ

1.細胞の環境ストレス受容・感知機構の解明
  • 環境ストレスを細胞はどのようにして感受するのか?
  • DNA損傷・活性酸素、浸透圧・温度変化などは 物理化学的刺激であり、これまでのリガンドー受容体とは異なる新たな概念が必要
2.MAPキナーゼ経路の活性制御機構と生理機能の解明
  • MAPK経路の活性化および抑制機構の解明
  • MAPKの新規基質分子の同定
  • SUMO化、グリコシル化およびリン酸化/脱リン酸化によるシグナル伝達制御メカニズムの解明
  • 細胞運命決定(増殖、分化、生存、死)および炎症・免疫応答の制御に果たす役割の解明
  • 遺伝子改変マウス(ノックアウト、ノックイン)を用いた個体レベルでの機能解析と疾患研究
3.「ストレス顆粒」によるストレス応答シグナル伝達ネットワーク制御機構の解明 ストレス顆粒は、 様々なストレス刺激に応答して形成されるダイナミックな細胞内構造体であるが、その役割はほとんど明らかにされていない。ストレス顆粒の生理機能および疾患との関連を解明する。
4.新たな液-液相分離体の同定と機能解析 未知の液-液相分離体を介した生命機能制御メカニズムとその破綻がもたらす疾患発症機構の解明
5. MAPK経路と「非コードRNA」 MAPK経路による非コードRNA(miRNAおよびlncRNA)の発現制御および生命機能制御機構の解明
6. 癌、自己免疫疾患、神経変性疾患などにおけるシグナル伝達異常の解明 難治性疾患の病因・病態の分子レベルでの解明と、創薬のターゲットとなるシグナル伝達分子の探索
7.MAPキナーゼ経路をターゲットとした分子標的薬剤の開発と疾患治療への応用 ERK経路の活性阻害剤は抗癌剤として有望。一方、p38経路/JNK経路の活性阻害剤は抗アレルギー剤、自己免疫疾患治療薬、神経変性疾患治療薬として有望

 私達の研究室では上記テーマに関して研究を推進しており、これまでに数多くの知見を得ています。また私達が見出したMAPK経路の新規制御分子(MTK1、GADD45分子やWip1)が、実際に癌やアレルギー疾患の病態に深く関与することを解明し、分子標的薬剤の開発に着手しています。詳細は、研究内容のページ主要論文を参照して下さい。

研究室での生活

 通常は実験がメインとなります。毎週行われるラボ・ミーティング(研究進捗状況の発表と論文講読)に参加することで、研究室で行われているプロジェクトの全容を把握し、また幅広い分野に渡る最新の研究成果を理解することが出来ます。もちろん大学院生も、教員と相談の上で各人の興味に応じた自分自身の研究テーマを持ち研究を進めています。

 教員とのディスカッションはオフィシャル、プライベートを問わず緊密に行い、具体的な実験方法のみならず、データに対する科学的考察や研究の進め方を学んで貰います。さらに得られた成果を学会で発表します。実際に、これまで在籍した大学院生の多くが日本分子生物学会や癌学会で発表しています(ワークショップに採択され、講演した大学院生もいます)。 また博士課程の場合には、研究成果をまとめて国際誌に論文発表します。

新しい生命現象とそのメカニズムを解明し、世界に向けて発表する知的な喜びを一緒に味わいましょう。

リンク

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