教授ご挨拶


令和元年6月に東京大学に異動してきた‘新しい研究室’です。
ゲノム編集(ZFN、TALEN、CRISPR/Cas9など)は、ライフサイエンス・メディカルサイエンスに‘革命’をもたらしました。ヒトや動物の遺伝子を自由に操ることができるこの技術は、ヒト細胞で遺伝子機能を調べる、動物の遺伝子を改変してヒト疾患モデルを作る、ヒト病気を治療する、などさまざまな利用方法があります。
我々の研究室では、1)国産の新規ゲノム編集技術CRISPR-Cas3を開発し、ヒト細胞療法や遺伝子治療への応用研究を行っています。2)ゲノム編集技術を受精卵に利用することで、新しい疾患モデル動物、特にヒト遺伝子を保有する‘ヒト化動物(ゲノム)’の開発を行っています。ヒト細胞やヒトiPS細胞を免疫不全動物に移植した‘ヒト化動物(臓器)’の開発も行っています。

真下 知士

教授プロフィール


分野長/教授
真下 知士 - Tomoji Mashimo
所属機関
東京大学 医科学研究所 実験動物研究施設
〒108-8639 東京都港区白金台4-6-1 総合研究棟2F
学歴・職歴

令和元年 6月 1日 - 現在
東京大学医科学研究所実験動物研究施設先進動物ゲノム研究分野 教授
同研究所システム疾患モデル研究センターゲノム編集研究分野 教授
東京大学医科学研究所附属実験動物研究施設 施設長
同研究所附属奄美病害動物研究施設 施設長
平成28年 4月 - 令和 2年 3月
大阪大学大学院医学系研究科附属共同研ゲノム編集センターセンター長
平成27年 4月 - 令和2年 3月
大阪大学大学院医学系研究科附属動物実験施設 准教授
平成19年 5月 - 平成27年 3月
京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設 特定准教授
平成15年11月 - 平成19年 4月
京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設 COE助教授
平成15年 1月 - 平成15年10月
京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設 産学連携研究員
平成12年 4月 - 平成14年12月
フランス・パスツール研究所免疫学講座 ポスドク研究員
平成 9年 4月 - 平成12年 3月
京都大学大学院人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻博士課程
(平成10年 6月 - 平成10年12月)
島根医科大学臨床検査医学講座 特別研究学生
平成 7年 4月 - 平成 9年 3月
京都大学大学院人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻修士課程
平成 6年 4月 - 平成 7年 3月
京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設 研究生
平成 2年 4月 - 平成 6年 3月
京都大学農学部畜産学専攻
平成 2年 3月
兵庫県私立灘高等学校卒業
学位・教育

学位:
平成12年3月23日
京都大学大学院 (博士)人間・環境学
高血圧、脳卒中、動脈硬化の遺伝的素因解明に向けて
- モデル動物を用いた遺伝学的解析 -
教育:
平成24-25年度:大阪薬科大学 実験動物学 非常勤講師 「実験動物学」
平成22年度:筑波大学大学院人間総合科学研究科 非常勤講師「医学セミナー」
平成17-19年度:関西文理学園バイオカレッジ京都 非常勤講師 「実験動物学」
賞罰

平成19年10月
IMGC Genome Biology Award at the 21st International Mammalian Genome Conference
平成19年 9月
財団法人成人血管病研究振興財団 平成19年度岡本研究奨励賞
ラット遺伝資源の基盤整備研究および新規疾患モデルラットの開発研究
平成16年 5月
平成15年度社団法人日本実験動物学会賞奨励賞
野生マウスを用いた西ナイルウイルス感受性遺伝子の同定研究
平成12年 7月
第36回 高血圧自然発症ラット学会賞
SHRSPにおける脂質代謝に関する量的形質遺伝子座位(QTLs)
学会員

1.
日本実験動物学会:学会賞選考委員会委員(平成26 - 27年度)、評議員(平成22年度 - 現在)、常務理事(平成18 - 21年度)、会員(平成15 - 17年度)
2.
関西実験動物研究会:幹事(平成26年度 - 現在)、評議員(平成20年度 - 平成25年度)、会員(平成15 - 19年度)
3.
高血圧関連疾患モデル学会:評議員(平成17年度 - 現在)、会員(平成15 - 16年度)
4.
SHR等疾患モデル共同研究会:理事(平成24年度―現在)
5.
日本神経科学学会:会員(平成18年度―現在)
6.
日本分子生物学会:会員(平成24年度―現在)
7.
独立行政法人 日本学術振興会:科学研究費委員会専門委員(平成24年12月01日―平成25年11月30日)