血液腫瘍内科
科長 | 南谷 泰仁 |
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アニュアルレポート |
研究内容
わが国の造血幹細胞移植機関のハブのひとつとして、2006年度までに累計500例以上の同種・自家造血幹細胞移植を施行していきました。この間、遺伝子組換え型ヒト顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の臨床開発に貢献しています。また、公的骨髄バンクの設立時には中心的な役割を担い、1992年設立以来約70件の非血縁者間骨髄移植と約120件の非血縁者骨髄採取を担当してきました。1997年臍帯血バンク設立後は特に成人に対する非血縁者間臍帯血移植を積極的に推進し、1998年以来現在まで約150例に達し、単一施設としては世界でもトップクラスの移植件数と治療成績を有しています。また、JALSG(日本成人白血病研究グループ)に属して、大規模臨床試験を通して各種造血器腫瘍の治療成績の向上に取り組んでいます。近年、分子標的治療薬の導入によってフィラデルフィア染色体陽性(Ph)白血病やB細胞性リンパ腫の予後が改善されていますが、さらなる向上のために新規分子標的薬の臨床試験にも積極的に加担しています。