ご挨拶


東京大学 医科学研究所
先端医療研究センター細胞療法分野
北村俊雄

我々の研究室では主にマウスモデルを利用した白血病などの造血器腫瘍の研究と造血幹細胞分化の研究を行っています。 私は先端医療研究センター細胞療法分野と幹細胞治療センター幹細胞シグナル制御分野を併任していますが、基本的には1つの研究室です。

スタッフは私を含めて4名です。 現在のメンバーは大学院修士課程学生4名、博士課程学生13名、技術職員2名、秘書2名、の構成です。 平成29年度に7名が学位を取得して卒業し、平成30年度には修士課程の学生が2名、博士課程の学生が5名入学します(1名は内部進学)。

研究プロジェクトは、(1)エピジェネティク異常による造血器腫瘍の発症の分子機構解明、(2)造血器腫瘍モデルを利用した新規治療法の開発、(3)造血幹細胞の複製と分化の分子機構の解明、(4)エピゲノム複製の分子機構の解明です。 これらの研究はお互いに密接に絡み合って発展しています。 また、当研究室では、他の人と違うユニークな方法で新しいことを発見するため、G0マーカーマウス、セルサイクルカウンターなど新しい実験ツールの作成も行っています。

大学院生の卒後の進路は留学が半数です。現在、米国に8名、ヨーロッパに2名が留学中です。 2割が国内の大学や研究所の助教や博士研究員、1割が病院、2割が製薬会社などに就職します。

最近は大学での任期制などで研究者の将来が見えにくい時代になりましたが、研究者として独立できるよう全力でサポートします。Excitingな研究をしたいという意欲のある人、大歓迎です。

研究者の仕事は考えることです。考えることが好きな人、考えることが仕事になれば素晴らしいと思う人は是非研究室に参加してください。

毎年5月-6月に研究室の公開セミナーを行いますので、興味がある人は気軽に参加してください。また研究室見学もいつでも歓迎します。

コラム