事業の概要

 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)のホームページには、その目的として「医療の分野における基礎から実用化までの研究開発が切れ目なく行われ、その成果が円滑に実用化されるよう、大学や研究機関などが行う研究を支援し、研究開発やそのための環境の整備に取り組んでいきます」を掲げています。


 AMEDでは、平成29年7月に創薬戦略部を設置し、「オールジャパンでの医薬品創出」プロジェクトの推進体制を強化するため、民間リソースの活用による支援機能を整備するとともに、関係課室の集約・一体化を図ることで、同プロジェクトと他のAMED事業との連携を推進し、AMED横断的な創薬シーズの評価や戦略立案を行う体制を構築しています。


 創薬企画・評価課は、製薬企業等で豊富な研究開発経験を積み、最新のビジネスおよび科学技術に関する深い理解と高度な情報収集能力を備えた創薬コーディネーターで構成された組織で、創薬シーズの評価、知財戦略の策定やプロジェクトマネージメント、研究成果の企業導出等を支援しています。創薬企画・評価課では創薬総合支援事業として、創薬シーズ実用化支援基盤整備事業、創薬ブースター(創薬総合支援事業)、創薬ナビ(無料相談事業)等を行っています。


 創薬シーズ実用化支援基盤整備事業は2017年度に開始となった事業です。この事業は、創薬支援推進ユニットを整備することにより、画期的新薬の創出に向けた研究開発を加速し、アカデミア発創薬シーズの実用化における成功確率を向上させるとともに、オールジャパンでの創薬研究推進に寄与することを目的としています。東京大学医科学研究所のイノベーティブ創薬支援ユニットは、この創薬シーズ実用化支援基盤整備事業に採択され活動しています。


 イノベーティブ創薬支援ユニットでは、東京大学医科学研究所のリソースを活用して、アカデミアにおける遺伝子治療、細胞療法、新規ワクチンの早期治験あるいは臨床研究に至るまでの創薬活動をAMEDの指示により支援いたします。