代表挨拶
東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター
幹細胞分子医学分野
岩間 厚志
近年、遺伝子治療と再生・細胞医療が盛んに研究・開発される中、学問的にも診療の面でもこれらの分野の関連は緊密なものになりつつあります。対象とする疾患も共通のものが多く、共通の技術も多く存在します。このような背景を基盤に、医科研で活動する遺伝子治療と再生・細胞医療の研究者が緊密に連携し、遺伝子細胞治療の国際的拠点の構築に向け、コンソーシアムを構築いたしました。遺伝子治療、再生・細胞医療のみならず、ELSI(倫理的・法的・社会的課題)や規制科学に関する研究も包括した医科研の人材・技術を結集し、最先端の研究を進めてまいります。
このような活動の一環として、本コンソーシアムに所属するメンバーを代表として、AMED再生・細胞医療・遺伝子治療実現加速化プログラムの4つの再生・細胞医療・遺伝子治療研究実用化支援課題(ウイルスベクター製造・提供基盤整備課題、試験製造支援課題・ベクター、試験製造支援課題・細胞、事業化戦略支援)が採択され、令和5年度に支援を開始いたしました。国内の遺伝子治療、再生・細胞医療の実現化に向けてさまざまな支援を行ってまいります。