Department of Radiology, Research Hospital The Institute of Medical Science, The University of Tokyo


放射線科では、画像技術を様々な形で医学、医療に活用することを目指しています。
当科において進行中の主な研究プロジェクトは以下の通りです。


(1) 臨床画像技術の開発と応用
MRI、SPECT、PETを用いた疾患診断技術、生体機能測定技術を開発・改良し、さらに疾患の病態解明に応用しています。

(2) Functional MRIによる高次脳機能の研究
Functional MRIを用いると神経活動部位を非侵襲的に検出できます。心理学的課題下にfunctional MRIを行い、高次脳機能メカニズムの解明につとめています。

(3) 小動物イメージング・分子イメージング研究
新しい治療法を臨床に用いる前には、マウス、ラットといった小動物での試験が必要です。近年、小動物実験にPET,SPECT, MRI, CT, 光画像法といった画像技術の応用が進んでいます。特に、生体内現象を分子レベル、細胞レベルで解明する分子イメージングを用いると、生きたままの小動物内部で起きている様々な現象を、繰り返し、全身的、三次元的に観察できます。私たちは、前臨床研究支援に用いるために小動物イメージング・分子イメージングの技術開発を行い、応用研究にも取り組んでいます。





ルシフェラーゼ遺伝子を安定発現する白血病モデル細胞を接種したマウスの生体発光画像。
生体発光画像法では、ルシフェラーゼ遺伝子の発現を全身的、定量的に画像化する。
全身の腫瘍細胞増殖を同一マウスで繰り返し画像化できる。



白血病モデル細胞接種後のマウス体幹のMRI。
Gd-BOPTA皮下注後に冠状断のT1強調像を撮像。
肝内に低信号の結節がみられ、脾腫も観察される。


(左)ルシフェラーゼ遺伝子安定発現白血病モデル細胞を接種したマウスの生体発光画像。
(中)細網内皮系の蛍光画像。
(右)融合画像。



Gd-BOPTA造影MRI正常像。
Gd-BOPTA皮下注後に冠状断のT1強調像を撮像。
矢状断像、軸位断像を作成。



Gd-DTPA造影MRI正常像。
Gd-DTPA皮下注後に冠状断のT1強調像を撮像。
矢状断像、軸位断像を作成。







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