“第16回東アジアシンポジウム” 参加報告記事


 912()915()4日間、京都大学ウイルス研究所の主催で第16東アジアシンポジウム(於:京都大学医学部芝蘭会館・稲盛ホール)が開催された。本来6月末に開催予定だったが、新型インフルエンザの影響により9月に延期となった。

 このシンポジウムは、東アジアにおける優秀な若手研究者の交流を深めることを目的としている。本年は、東大と京大の他に韓国成均館大(SBRI)、中国科学院上海生物化学細胞生物学研究所(IBCB)、国立台湾大学医学院生物化学分子生物学研究所(IBMB)、ソウル大学分子生物学遺伝学研究所(IMBG)の計6機関が参加し、各機関からはそれぞれ教員4名と大学院生及びポスドク5名が参加した。

 シンポジウムは教員による20分間のプレゼンテーションと大学院生及びポスドクによる5分間のプレゼンテーションとポスター発表によって構成されている。全員参加型のため、異なる分野の最新の研究内容を相互に理解できるという利点がある。発表の内容は皆とてもハイレベルで、プレゼンテーションの仕方も工夫されており、大変刺激を受けた。また、恒例として大学院生またはポスドクの優秀発表者には本シンポジウムに寄付を頂いている「トミー精工株式会社」より賞品が贈られ、本年は中国科学院IBCB、京大、成均館大学の学生らが表彰された。

セッション後の懇親会でも、引き続き国境を越えた有意義なディスカッションをすることができた。参加者全員の研究内容を理解できたことが、ディスカッションの盛り上がりの要因の一つであったように思う。そして最終日の京都半日観光ツアーでもさらに参加者同士の交流を深め、本年も大成功のうちに幕を閉じた。来年は国立台湾大学主催で行われる予定である。