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第27回東アジアシンポジウムが開催されました

第27回東アジアシンポジウム(EAJS)が、10月27日(水)より3日間にわたり、医科学研究所の主催で開催されました。今年のテーマは、~Reboot 2021: Exploring Life Science in the Post-Pandemic Era~でした。
 
これまで東アジアシンポジウムは、主催機関と開催場所は運営に携わる研究機関の持ち回りで開催されており、本来であれば医科学研究所にて2020年に開催される予定でした。しかしながら新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け1年間延期となり、東アジアシンポジウム創設以来初めてのオンライン開催となりましたが、参加機関の皆様のご協力のもと、無事盛会のうちに終えることができました。また、参加者数についてもオンラインということもあり、3日間を通して延べ539名の方にご参加をいただくことができました。
 
まず、プログラムの冒頭、山梨所長による開会の挨拶が行われた後に、各参加機関の代表による研究機関紹介及び参加者の紹介が行われました。初めての参加者も多いため、参加者にとっては他の機関や参加者を知る良い機会となりました。
 
<山梨所長による開会の挨拶>

  
左より順に<順天郷大学 Yoon所長>、 <沖縄科学技術大学院大学 Provost Collins>、 <京都大学ウイルス・再生医科学研究所 小柳所長>

医科研からは8名の研究者が参加し、PIセッションではシニア研究者がそれぞれ12分間の研究発表を行ったあと、質疑応答が活発に行われました。
  
左より順に<西村教授による研究発表>、 <真下教授による研究発表>、 <順天郷大学 Han准教授による研究発表>

 
       <質疑応答>
                    
また、若手研究者/学生セッションでは、8
分間のショートトークとポスターディスカッションの時間が設けられました。若手研究者/学生セッションでは、参加者の中から選ばれた代表者の主導により、ショートトークが運営された他、ポスター発表については、事前にオンラインで閲覧可能なポスター閲覧サイトを開設することで、ポスターディスカッションの時間に若手・学生参加者が十分に活発な議論・意見交換をおこなうことができました。
 
  <ポスターディスカッションの様子>

 
 <若手研究者セッションでの質疑応答>


今回のシンポジウムでは新たな取り組みとして、助教・ポスドククラスの若手研究者と学生のセッションを別々に行い、それぞれのカテゴリで優秀なプレゼンテーションを行った発表者を表彰する“Best Presenter Award”に加え、PIセッションの際に活発なディスカッションを行った参加者を表彰する“Best Discusser Award”を新たに設けました。

医科研からは、若手研究者部門で、山内(石川)祐さんがBest Presenter Awardを受賞されました。
台湾大学のHsin-Fangさんも若手研究者部門で同点受賞され、学生部門では上海科技大学のQian Zhouさんが受賞されました。Best Discusser Awardでは、上海科技大学より参加のNa Liさんが若手研究者部門、中国科学院上海生命科学研究院のFei Liさんが学生部門でそれぞれ受賞し、表彰式にて賞状と記念品の発表がありました。

 
    <山梨所長による挨拶>
      
  
左より順に<Best Presenter Award受賞の山内(石川)さん>、 <Best Discusser Award受賞のNa Liさん>、 <Best Discusser Award受賞のFei Liさん>

シンポジウム最終日には、医科研元所長で東京大学名誉教授でした故・新井賢一先生を偲んで前回より創設された”Ken-ichi Arai Award”の発表がありました。本年度は、順天堂大学大学院医学研究科講師の森下英晃先生が受賞されました。医科研中西副所長から受賞の紹介を受け、慶びのご挨拶をされた後、“Physiological roles and molecular mechanisms of autophagy-dependent and independent degradation systems in vertebrates."の演題にて、受賞記念講演をしていただきました。

<順天堂大学 森下英晃先生による記念講演> 

シンポジウムの最後には、次回主催予定の上海科技大学のHaitao Yang所長よりご挨拶をいただきました。
 
<上海科技大学Haitao Yang所長>

創設以来初のオンライン開催ではありましたが、非常に有意義なシンポジウムとなりました。