大腸がんの進化と腫瘍内不均一性
学友会セミナー
学友会セミナー:2019年02月04日
開催日時: | 2019年02月04日 12:00 ~ 13:00 |
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開催場所: | 総合研究棟8階 大セミナー室 |
講師: | 新井田 厚司 |
所属: | 東京大学医科学研究所 ヘルスインテリジェンスセンター
健康科学計算科学分野・助教 |
演題: | 大腸がんの進化と腫瘍内不均一性 |
概要: | がんの進化の過程で生み出される腫瘍内不均一性 は、がんの治療および診断上の困難性の大きな原因と考えられている。次世代シーケンサ登場以降、様々な固形がんを対象として、腫瘍の複数領域から得たDNAサンプルをシーケンスする多領域シーケンスによって様々な癌腫で広汎な腫瘍内不均一性が存在していることが明らかになってきている。演者は、多領域シーケンスに加えて、スーパーコンピュータを用いた統計解析、シミュレーションを行うことにより、大腸がんの進化と腫瘍内不均一性の研究に取り組んでおり、これまでに大腸がんの進化が進むにつれて腫瘍内不均一性を生み出す進化原理がダーウィン進化から中立進化へ移り変わっていることが明らかにしてきた。本セミナーではその詳細について述べるとともに、最近の解析から見えてきたこの進化原理のシフトが起こるメカニズムについても紹介する。
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世話人: | 〇宮野 悟 (DNA情報解析分野)
柴田 龍弘 (ゲノム医科学分野) |