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後期臨床研修希望の方へ(募集案内)

1. 概要
  本研修プログラムは卒後必修初期研修プログラムを修了した後、 血液内科専門医を目ざす医師を対象に、より専門的な臨床研修を行うためのものです。 専門性の高い当院の研究所附属病院としての性格を生かし、 早期に血液内科診療のエキスパートとしての経験、知識、資格を得ることが目的です。 初期研修で培われた総合内科的な知識と経験をもとに本研修開始直後から血液疾患患者の入院診療の担当医として、 指導医とともに直接血液疾患の診療に従事していただきます。 また希望があれば、研修初期に感染免疫内科・アレルギー免疫科・ 先端診療部と連携して血液以外の内科疾患の診療を担当し、内科領域全般の経験を深めることもできます。 内科学会認定医資格の取得にあたって、必要症例数を初期研修プログラムで経験できなかった分野はここで対応することが可能です。
   血液内科領域の研修では最初の2年間は悪性リンパ腫や白血病の化学療法、 骨髄異形成症候群の治療のほか、再生不良性貧血などの非腫瘍性血液疾患の治療に携わることにより血液疾患全般の治療経験を積むとともに、 各種カンファレンスを通して血液疾患全般の知識の習得が可能です。 また、化学療法の管理についての学習と実践により、今後ますます需要が増える臨床腫瘍学の専門家 (clinical oncologist)としてのトレーニングを積むことができます。
   当科は多数例の造血細胞移植療法を施行しており、特に成人臍帯血移植においては、施行症例数、 成績とも世界のトップクラスの実績を有しています。 本研修プログラムの一貫として移植医療を経験することにより血液疾患の化学療法から移植療法にいたるまで幅広い経験と知識を得ることが可能であり、 幅の広い臨床血液学の専門家を目指す医師にとって十分な研修環境を整備しています。
   当科は東京大学医科学研究所附属先端医療研究センター分子療法分野の臨床部門としての性格を持っています。 臨床血液学からさらに血液学の基礎研究を目指す医師に対しては、 研修修了後大学院に進学し血液学の基礎研究に進むコースも用意され、 また東京大学医科学研究所他部門の大学院生としての進学も可能です。 希望により早期に大学院に進学するコースも設定可能であり、 それぞれの医師の抱く将来設計に応じ基礎から臨床まで幅広く血液学の研鑽を積むことが可能なプログラムです。 意欲ある若い医師の多数の応募を期待しています。

2. 取得可能資格
日本血液学会認定血液専門医の資格取得には日本内科学会認定内科医の資格取得が前提となります。 初期研修2年+当院(内科学会認定施設)1年の研修により、認定内科医の受験資格が得られ、最短で本研修2年目に認定内科医の資格が得られます。 認定内科医資格取得後、当科(日本血液学会認定研修施設)での3年以上の臨床血液学の研修により日本血液学会認定血液専門医の受験資格が得られます。 当科での5年の後期研修スケジュールにより研修を積むことにより日本血液学会認定血液専門医の資格取得が可能です。

3. 研修スケジュール
1年目 前半半年間は初期研修の内容および本人の希望により、  感染免疫内科・アレルギー免疫科・先端診療部と連携して総合内科としての診療に携わることが可能。  並行して白血病、リンパ腫を中心とする血液疾患治療の臨床研修開始。 骨髄標本鏡検のトレーニング、各種カンファレンスによる研修。
2年目 白血病、リンパ腫を中心とする血液臨床研修。 内科認定医資格取得。
3年目 本人の希望、達成度により移植診療の研修開始。
4年目 本人の希望により移植医療の研修の継続、 あるいは化学療法などの研修と移植医療研修を並行することも可。
5年目 同上。日本血液学会認定血液専門医受験資格取得。

1年目(卒後3年)     2年目    3年目      4年目             5年目
一般内科⁄血液診療 血液診療 移植診療 移植診療⁄血液診療 移植診療⁄血液診療


内科認定医受験資格


血液専門医受験資格
3〜4年目以降大学院進学コースの選択も可能。

4. 研修終了後の進路
本人の希望、能力に応じて教室スタッフへの道が開かれています。 また、血液学の基礎研究を希望する方には、大学院進学のコースがあります。 また、概要にも記載した通り、本人の希望によっては、研修コースの途中から大学院への進学を目指すコースもあります。

→分子療法分野      →細胞療法分野

募集案内はこちら→ (東京大学医科学研究所付属病院 後期臨床研修プログラム募集要項)

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最終更新日:2005年8月29日
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