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臍帯血バンクとは

 「臍帯血(さいたいけつ)」とは、胎児と胎盤とを結ぶ臍帯(へその緒)の中にある血液の事です。

 皆さんはテレビや新聞で「骨髄移植」についてお聞きになったことがあるかと思います。白血病(血液のがん)や再生不良性貧血などの患者さんの病気になってしまった骨髄細胞を、健康な人の骨髄細胞(血液のもととなる造血幹細胞が含まれる)と入れ替える治療法です。しかし、この骨髄移植を行うためには、患者さんと提供者(ドナー)との間の白血球の型が一致しなければうまくいきません。
わが国でも平成4年に骨髄バンクが設立されてから、年間500例近い骨髄移植が実施され、多くの患者さんの命が救われています。しかし、骨髄移植の必要な患者さん全員にドナーを見つけるまでにはいたっておりません。

 さて、「臍帯血」はこれまで胎盤と一緒に廃棄されていました。しかし最近、臍帯血には造血幹細胞が骨髄と同じくらい豊富に含まれていることが明らかになり、新しい幹細胞の源として注目されるようになってきました。
 臍帯血中に含まれる造血幹細胞を用いて移植を行うことを「臍帯血移植」と呼びます。従来の骨髄移植に加え臍帯血移植も行われるようになり、造血幹細胞移植の必要な患者さん、特に小児の患者さんが移植を受ける機会が飛躍的に増加しております。

 臍帯血移植を実施する為には、お産の時に提供を受けた臍帯血を、患者さんの必要とする時まで保存する施設が必要になります。
これが「臍帯血バンク」です。

 我々細胞プロセッシング研究部門は
 東京臍帯血バンクの細胞処理・保存を担当する施設としても活動しています。

Process Topics
細胞プロセッシング研究部門で行っている、臍帯血の採取から凍結保存までの過程を写真で御紹介します。
採取
 臍帯血を採取する様子を説明します。
分離
 採取した臍帯血を移植できる状態にするまでの経過を 説明しています
保存
 臍帯血を必要としている方たちにいつでも移植できるように冷凍保存しています

2003.7.31 品質システムの国際規格「ISO9001:2000」の認証を受けました。
2003.4.20 当施設保存の臍帯血数が5000ユニットを越えました。
BioArchive
東京臍帯血バンク
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Division of Cell Processing IMSUT
Tokyo Cord Blood Bank Cell Processing and preservation facilities

updated on 2003.09.03