東京臍帯血バンク 分離・保存施設からのお知らせ
2001年4月(3)

・ベトナムより研修生

 東京臍帯血バンク分離・保存施設(東大医科研細胞プロセッシング研究部門)では、国際協力事業団(JICA)の援助の下、2001年4月より5月末までの日程で、ベトナム、ホーチミンシティの輸血・血液学センターより4名の研修生(医師2名、看護士1名、技師1名)を受け入れ、臍帯血バンクと臍帯血移植についての研修を行っております。
 今回の研修は、ホーチミンシティからの白血病、サラセミアに苦しむ患者の救命のためになんとかして臍帯血バンクを立ち上げたいという強い希望に、東大医科研が応えて実現したものです。
 研修に際しては、東京臍帯血バンク分離保存施設での臍帯血の分離、保存についての研修だけでなく、臍帯血の採取全般については西船橋の山口病院の、また実際の臍帯血移植を含む移植全般についても、東京大学医科学研究所付属病院・造血幹細胞移植チームの協力のもと研修を行っております。
 現在、アジア地域における臍帯血移植は、日本、中国、韓国においてバンク組織が整備されつつありますが、東南アジア地域についてはタイ等においてまだ端緒についたばかりです。今回の研修によってベトナムに臍帯血バンク及び臍帯血移植体制が整備されることにより、アジア地域全体における臍帯血移植、及び臍帯血バンクネットワークは大きく進展するものと期待されます。

(研修風景の画像を後日アップする予定です)
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Tokyo Cord Blood Bank Cell Processing and preservation facilities
updated on 2001.4.12