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研究内容

Project 1

マウス発生工学、iPS細胞技術を駆使したがん研究
発がん過程において、塩基配列の異常を伴わない、エピジェネティック異常が、重要な役割を果たしていることが明らかになりつつあります。がん細胞にリプログラミング技術を応用し、がん細胞でのエピゲノム制御状態を積極的に変化させることで、がん細胞における真のエピゲノム制御異常を同定し、その意義を明らかにしようとしています(Cell 2014, Stem Cell reports 2016, PNAS 2017)。がん細胞では、しばしば「脱分化」という現象が観察され、細胞初期化過程との類似性が注目されています。しかしながら、「脱分化」がどのように発がん過程に関与しているのかについては、明らかになっていません。我々は「脱分化」、「細胞初期化」に関わるエピゲノム制御と発がんとの関連を明らかにします。また、遺伝子配列変異に依存しない細胞分化の異常による発がん過程の検証を行います。さらに、がん細胞の運命転換に着目した抗がん剤スクリーニングを行います。日本発のiPS細胞技術とマウス発生工学を駆使した独創的ながん研究を展開しています。

Project 2

生体内細胞初期化システム(Reprogrammableマウス)を使った、個体レベルでの細胞老化、組織再生に関する研究
我々はマウス個体内でiPS細胞が誘導可能な生体内細胞初期化システム(Reprogrammableマウス)を開発しました(Cell 2014)。近年、Reprogrammableマウスを応用して、細胞老化や、組織再生、さらには個体の若返りに関する興味深い知見が明らかになりつつあります。Reprogrammableマウスを用いて生体内での初期化過程を解析することで、個体レベルでの老化や組織再生の分子基盤を明らかします(Cell Stem Cell 2017)。さらには、それらの知見を発がん研究へと応用します。

Project 3

多能性幹細胞の維持、分化、細胞初期化過程におけるエピゲノム制御機構解明
受精卵からの細胞分化や、分化細胞(血球細胞や線維芽細胞など)から多能性幹細胞を樹立する体細胞初期化の過程にはダイナミックなエピゲノム制御機構の改変が重要と考えられています。多能性幹細胞の維持や幹細胞の分化、細胞リプログラミング過程におけるエピゲノム制御機構の役割を、遺伝子改変マウスなどを用いて解析します。幹細胞における遺伝子改変技術と網羅的エピゲノム解析の融合により、正常細胞や細胞運命転換におけるエピゲノム制御機構の理解を深化させます(Nature 2017)。

 

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