研究概要

遺伝子解析技術は1970年代におけるMaxam-Gilbert法やDideoxy法などのDNAシークエンシング技術の開発から自動シークエンサー、DNAマイクロアレイ、次世代シークエンサーの開発というように急速な発展を遂げてきました。また、ここ数年における更なる技術革新により、次世代シークエンサーによる解析のコストが下がり、塩基配列を決定するだけではなく、遺伝子発現解析やプロモーター解析、菌種の同定など様々な用途に利用され、現代のライフサイエンスにおいて必須の技術となりつつあります。その一方で次世代シークエンサーにより得られるデータの情報量は膨大になり、データ解析についてもこれまでのようなライフサイエンスを専門とする研究者自身が解析を行う状況では時間もかかり、かつデータの解釈が困難となる状況が増加してきました。近年、ライフサイエンスを専門とする研究者とバイオインフォマティクスやシステムバイオロジー等の情報科学を専門とする研究者との共同研究によりその状況を打開し、優れた研究が進められています。これからの時代はライフサイエンスと情報科学の両方の知識を有する人材が求められ、このような研究者がこれまで解析が困難であることにより未開であった領域を切り拓いていくと考えられます。当研究室では、未だ未知の領域が数多く残る「免疫」という現象をターゲットとし、実際に実験を行う免疫研究(Wet)とバイオインフォマティクス(Dry)を駆使して研究を進めてき、かつこのようなダブルバックグラウンドを持つような人材の育成を目的としています。

現在、当研究室では下記のような研究を進めています。

  1. 免疫細胞の遺伝子発現や発現調節についての解析
  2. 腸管に存在する微生物群析と免疫疾患との関わりについての研究