幹細胞生物学という
新しい学際的研究領域を確立しよう!
21世紀の新しい治療として再生医学が注目されているが、 その中心となるのが幹細胞である。 幹細胞は他の体細胞と異なり、種々の細胞に分化できる「多能性」と 多能性を維持したまま増殖できる「自己複製能」を兼ね備えた細胞と定義され、 適切なフィードバックのもとに分化と自己複製を繰り返しながら組織・臓器の発生、修復、維持に重要な役割を担っている。
本領域では造血幹細胞やES細胞を中心に蓄積されてきた幹細胞に関する 知見を基盤にして、幹細胞の未分化性の維持機構、組織幹細胞の多様性と可塑性、 さらには細胞の初期化機 構を解明することにより、 組織幹細胞の分化・自己複製の制御や核移植をせずに体細胞を初期化する技術を確立し、 自己の組織・臓器を用いた再生医学の実現に向けて幹細胞生物学という新しい学際的な研究領域を確立することを目標とする。
主要研究項目
A01:細胞の初期化の機構
ES細胞などを材料として細胞の初期化機構の解明を行い、
体細胞を多能性幹細胞に戻す技術開発のための基盤を確立する。
A02:幹細胞の未分化性維持機構
ES細胞や組織幹細胞における未分化性維持機構を解明し、
各種幹細胞を未分化状態のままで大量培養しえる技術開発の基盤を確立する。
A03:幹細胞の多様性と可塑性
各種組織幹細胞の分離方法の確立とともに、
組織幹細胞の多様性および可塑性とそのメカニズムの解明を目指し、
組織幹細胞を用いた再生医療の基盤を確立する。