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若手の会

新学術領域「細胞競合」と 「ステムセルエイジングから解明する疾患原理」の2領域合同若手勉強会

日 時:平成30年2月2日(金)〜3日(土)
場 所:熱海KKRホテル

 細胞競合班(領域代表:北海道大学 藤田 恭之)とともに合同若手勉強会を実施し、約80名が参加しました。ベストプレゼン賞に当領域から、瀬海 美穂さん(濱崎研)、安藤 和則さん(川上研)、加藤 智起さん(西村研)の3名が選ばれました。


3名の方からの参加報告です。


合同若手会に参加して
京都大学大学院医学研究科免疫細胞生物学・助教・瀬海 美穂

 この度、熱海で開催された新学術領域「ステムセルエイジング」と「細胞競合」との合同若手会に参加させていただきました。普段は免疫や胸腺の学会などに参加することが多く、つい興味のある胸腺ばかりに目が行ってしまう私にとって、今回のように様々なモデル生物や組織を対象とした研究発表は新鮮であると同時に、広い視野を持つことの重要性を再認識させられました。また、同世代の研究者、ご活躍されている著名な先生方からは研究に関する多くのアドバイスをいただくとともに、交流会さらには温泉に浸かりながら研究に対する熱い思いなどをお聞きし、非常にたくさんの刺激を受けました。また、この度は「ベストポスター賞」に選出いただき、誠にありがとうございました。この賞を励みに、これからも研究に精進していきたいと思います。
 最後に、両領域代表の岩間先生、藤田先生、また合同若手会を企画・運営してくださいました西村先生、佐藤先生をはじめ関係者の皆様に心より御礼申し上げます。


若手の会に感じる熱さ
東京工業大学 研究員 安藤 和則

 私は今回の若手の会で、ゼブラフィッシュを用いた再生の研究から骨芽前駆細胞を同定したことについて発表いたしました。ベストプレゼンテーション賞を受賞でき、大変嬉しく思います。一方で、自身の発表内容が、細胞競合と幹細胞老化と直接の関係がないうえ、個人的な経験上、“骨”となると興味を持ってくれる方が限られてくるのですが、今回の若手の会では活発な議論をしていただけたことにとても驚きました。その活気は、口頭発表やポスター発表のセッションだけにとどまらず、食事でも風呂でも深夜でも続き、1泊2日という短期間にこれほど互いの研究を刺激しあえたことに感激しました。この文章を書いている時点では、すでにアメリカでポスドクを始めていますが、若手の会で感じたレベルの熱さをもって頑張りたいと思います。また、今まさに新しい研究を始めようとする身からは、浦野 泰照先生と二階堂 愛先生のお二方のレクチャーが特に刺激的で、1細胞レベルの蛍光イメージングやRNAseq、バイオインフォマティクスなどについて、現在のご研究の一端を知る機会を得られて幸いでした。この会に参加させていただき、ありがとうございました。


「幹細胞老化と疾患」・「細胞競合」合同若手の会に参加して
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 幹細胞医学分野 大学院生 加藤 智起

 先日の新学術領域「幹細胞老化と疾患」・「細胞競合」合同若手の会にて、毛包幹細胞の老化に関する研究を口頭発表させていただきました、東京医科歯科大学 西村研の加藤智起と申します。この度は最優秀ベストプレゼンテーション賞という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思っております。ご審査いただきました先生方、今回の若手の会の関係者の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
 私は若手の会への参加は今回が初めてだったのですが、今まで参加した会の中で最も楽しく、充実した会の一つとなりました。その理由として第一には、今回の会で聞いた発表はどれも面白く、今後の展開が気になり、ワクワクするような発表ばかりだったことが挙げられます。様々な動物や様々な組織を用いた研究発表を聞く中で、自らの研究へと生かせるようなヒントも得ることができ、非常にためになりました。 また、今回の若手の会が楽しかった他の大きな理由としては、自分と同年代の多くの方々と交流する機会が得られたことが挙げられます。コーヒーブレイクや懇親会の時間だけでなく、食事や風呂の時間などでも、他の参加者の方々と様々な話をすることができ、人脈を広げることができたと思います。
 今回の若手の会で得られた様々な経験を自らの研究に生かし、幹細胞老化と疾患に関わる研究により一層励んでいきたいと思います。このような素晴らしい会を開催していただき、また、参加させていただき、誠にありがとうございました。

新学術領域「生殖細胞のエピゲノムダイナミクスとその制御」、「動的クロマチン構造と機能」と 「ステムセルエイジングから解明する疾患原理」の
3領域合同若手勉強会

日 時:平成29年6月7日(水)〜6月9日(金)
場 所:南紀 白浜温泉 旅館むさし(和歌山県西牟婁郡白浜町868)

生殖班(領域代表:京都大学 篠原 隆)、動的クロマチン班(領域代表:早稲田大学 胡桃坂 仁志)とともに合同若手勉強会を実施し、93名が参加しました。ベストプレゼン賞は、藤田理紗さん(早稲田大学・胡桃坂班)、京極博久さん(理化学研究所・北島班)と佐田亜衣子さん(筑波大学・佐田班)の3名が選ばれました。

「生殖細胞のエピゲノムダイナミクスとその制御」と
「ステムセルエイジングから解明する疾患原理」の合同若手勉強会

日 時:平成28年年7月27日(水)〜7月29日(金)
場 所:別府亀の井ホテル(大分県別府市中央町5-17)

生殖班の若手勉強会(領域代表:京都大学 篠原 隆)に当領域から12名が参加し、活発に討論するとともに、交流を深めました。ベストプレゼン賞に生殖班の野田大地さん(大阪大学・生殖エピゲノム領域)と当領域の岸雄介さん(東京大学・薬学系研究科)とが選ばれました。

第1回若手の会

日 時:平成28年1月29日(金)〜1月30日(土)の2日間
場 所:熱海KKRホテル (静岡県熱海市 春日町7-39)

第1回若手の会は盛会の内に無事終了致しました。
ご参加頂きました皆様、並びに、ご協力頂きました皆様に深くお礼申し上げます。


平成28年1月29日(金)13:00-

13:00-13:30
開会の挨拶、キャリアパス
岩間 厚志

13:30-15:00
若手研究者発表1(座長:菊繁 吉謙)
6名(発表10分, Q&A 5分)

O-1 原発腫瘍から転移性腫瘍へのゲノム進化に関する数理解析
波江野 洋(九州大学理学研究院生物化学分門 数理生物学研究室 助教)
O-2 遺伝子改変可能な骨髄ヒト化技術の構築
滝澤 仁(熊本大学国際先端医学研究機構 准教授)
O-3 Spredによる造血幹細胞の自己複製制御機構
田所 優子(金沢大学がん進展制御研究所 助教)
O-4 ニッチ由来のSCFはゲノムストレス下にある色素幹細胞の運命を制御する
毛利 泰彰(東京医科歯科難治疾患研究所大学幹細胞医学分野 特任助教)
O-5 神経幹細胞のニッチを提供する脈絡叢とその加齢性変化
堅田 明子(九州大学大学院医学研究院基盤幹細胞学分野 助教)
O-6 p38αによるストレス下の造血幹細胞プリン代謝の制御
雁金 大樹(国立国際医療研究センター研究所生体恒常性プロジェクト 客員研究員・大学院生)
休憩

15:15-15:45(座長:小林 央)
2名(発表10分, Q&A 5分)

O-7 開放的ニッチにおけるマウス精子幹細胞の運動
原 健士朗(東北大学大学院農学研究科 応用生命科学専攻 准教授)
O-8 マウス初期胚発生における母性Nodalシグナルの役割と加齢変化
高岡 勝吉(大阪大学生命機能研究科発生遺伝学グループ 助教)
15:45-16:45
先端技術セミナー(座長:田久保 圭誉)

マルチオミクスによる大腸がん組織の代謝解析
曽我 朋義(慶應義塾大学環境情報学部および先端生命研究所 教授)
休憩

17:00-18:00
若手研究者ミニ発表(座長:杉山 拓也、波江野 洋)
15名(各3分)

M-1 加齢や老化関連シグナルによる造血系代謝プロファイルの変容の同定
森川 隆之(国立国際医療研究センター研究所生体恒常性プロジェクト 研究員)
M-2 加齢造血幹細胞とニッチ細胞の単一細胞RNAシークエンス解析
小林 央(国立国際医療研究センター研究所生体恒常性プロジェクト 研究員)
M-3 休眠骨髄播種癌細胞が自律的に有する分子学的特性
神力 悟(熊本大学大学院生命科学研究部臨床病態解析学 講師)
M-4 胎生期マウス終脳におけるアストロサイト分化誘導因子産生細胞の同定
河村 陽一郎(九州大学大学院医学研究院応用幹細胞医科学部門基盤幹細胞学分野 大学院生)
M-5 マウス神経幹細胞の胎仔期バルプロ酸曝露による晩発性影響とその分子基盤の解明
坂井 淳彦(九州大学大学院医学研究院基盤幹細胞学分野 大学院生)
M-6 クロマチンリモデリングによる幹細胞老化と癌の制御機構解明
仁田 暁大(九州大学生体防御医学研究所細胞機能制御学部門分子医科学分野 大学院生)
M-7 早老症マウスモデルおよび不妊症患者の臨床検体を用いた子宮内膜幹細胞の老化と着床不全の解析
河村 英彦(九州大学大学院医学研究院生殖病態生理学 大学院生)
M-8 BRAF、KRASの変異はDNA脱メチル化酵素TET3を介してゲノムワイドなDNA脱メチル化を促進する
小野山 一郎(九州大学生殖病態生理学分野(産婦人科) 医員)
M-9 精子幹細胞ゲノムの変異と加齢の関係について
森 圭史(京都大学大学院医学研究科遺伝医学講座分子遺伝学分野 大学院生)
M-10 毛包の老化メカニズム
松村 寛行(東京医科歯科大学難治疾患研究所幹細胞医学分野 助教)
M-11 皮膚の老化における毛包幹細胞ニッチ構成細胞の役割
森永 浩伸(東京医科歯科大学難治疾患研究所幹細胞医学分野 特別研究院SPD)
M-12 表皮幹細胞のXVII型コラーゲン(COL17A1)は表皮の老化を司る
劉 楠(東京医科歯科大学難治疾患研究所幹細胞医学分野 大学院生)
M-13 転写因子Tcf21はNephron Progenitorに発現し、 Nephronの誘導とPodocyteの分化を制御する
前澤 善朗(千葉大学大学院医学研究院細胞治療内科学 助教)
M-14 (大腸がん臨床検体における)上皮間葉転換によるがん幹細胞性の獲得
中野 倫孝(九州大学医学部第一内科(病態修復内科) 大学院生)
M-15 加齢がもたらす腸内環境変動
福田 真嗣(慶應義塾大学先端生命科学研究所 特任准教授)
M-16 遺伝性早老症ウェルナー症候群におけるWRNヘリカーゼの病態生理的意義
澁谷 修一(千葉大学大学院医学研究院細胞治療内科学 大学院生)
19:00-
夕食・懇親会 情報交換(ミニ発表の質疑応答)

平成28年1月30日(土)9:00-

9:00-10:00
特別講演+キャリアパス(座長:西村 栄美)
古くて新しい細胞老化研究
原 英二
大阪大学微生物病研究所遺伝子生物学分野 教授
公益財団法人 がん研究会がん研究所がん生物部 部長
休憩

10:15-11:15
若手研究者発表2(座長:滝澤 仁)
4名(発表10分, Q&A 5分)

O-9 潰瘍性大腸炎患者における腸管上皮の炎症性老化の解明
南木 康作(慶應義塾大学医学部消化器内科 大学院生)
O-10 ポリコーム群タンパク質Pcgf1による造血制御
中島 やえ子(千葉大学大学院医学研究院細胞分子医学 日本学術振興会特別研究員RPD)
O-11 メタボロームを用いた急性骨髄性白血病特異的代謝経路の検索
幸地 祐(九州大学医学部第一内科(病態修復内科) 大学院生)
O-12 2型糖尿病と組織幹細胞老化の連関メカニズムの解明
田丸 新一(東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科 登録研究員)
昼食

12:14-12:45(座長:清水 孝彦)
2名(発表10分, Q&A 5分)

O-13 新規遺伝子R3hdmlの骨格筋における機能解析
坂本 憲一(千葉大学大学院医学研究院細胞治療内科学 大学院生)
O-14 筋衛星細胞に対する顆粒球コロニー刺激因子の作用解明
林地 のぞみ(慶應義塾大学医学部循環器内科基礎研究(病態解明) 研究員)
12:45-13:00
閉会の挨拶
西村 栄美

13:00-15:00
合同討論・情報交換

15:00
解散