神経系はニューロンとグリアに大別される全く性質の異なる細胞集団より構成されており、これらの細胞の緊密な相互作用のもとに神経系に特異的な高次機能が成り立っている。この洗練された細胞社会である神経系、特に高等動物の中枢神経系の形態形成がどのようにして行われるのか、またいったん完成した神経回路網がどのようにして記憶、学習の基礎となる可塑性という性質を保持しているのかを明らかにすることを目標としている。特に中枢神経系の解析の為には、出身大学や研究領域をこえた様々な研究者の集団が必要であり、現在のグループは多種多様な人達があつまり、にぎやかに研究を展開している。
現在、私達の研究室では分子生物学的な手法は、誰もが出来るようにトレーニングしながら神経組織や神経細胞の培養、モノクローン抗体の作製、アデノウイルスベクターによる細胞特異的遺伝子発現技術の開発、各種神経特異的な遺伝子のプロモーターの解析、in
situ hybridization法、免疫組織化学、電気生理学的手法として、パッチクランプ、Ca2+イメージング、人工脂質二重膜によるチャネルの解析法等の技術を利用しながら、研究を進めている。