“マレーシア政府視察団訪問” 報告記事


 2009年12月14日(月)午後、マレーシア科学技術革新大臣Maximus Johnity Ongkili氏ほか4名のマレーシア政府視察団が医科学研究所中村祐輔教授研究室(ヒトゲノム解析センター・ゲノムシークエンス解析分野)を訪問された。

 今回の訪問は、中村教授の管理されている世界最大のDNA・血清試料保管庫(バイオバンクジャパン)の見学が主な目的であった。中村教授は「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」のプロジェクトリーダーであり、これらの試料を用いて遺伝子の個人差と様々な疾病や薬剤感受性の関係を明らかにし、日本の医療改革につなげていくことを目指している。大臣らは中村教授によるバイオバンクの説明に熱心に聞き入り、また、当該研究室出身の研究者が関節リウマチの原因に関する研究で大きな成果を挙げていることにも大変関心を示された。そのほか、中村研究室にマレーシアからの留学生が2名在籍していることを大変喜ばれ、直接彼女たちとお話になった。今後このような研究者間の国際交流がより一層活発化、拡大していくことを期待している。