”さくらサイエンスプラン マレーシア訪日団” 報告記事



 科学技術振興機構の日本・アジア青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンスプラン」を利用して、マレーシアから若手研究者ら5名が201597日(月)から7日間の日程で医科学研究所に来訪されました。来訪者は、マラヤ大学大学院生2名、マレーシアプトラ大学講師1名、マレーシアサインズ大学教授1名、マレーシア科学アカデミー職員の計5名でした。

 一行はまず近代医科学記念館を見学し、北村俊雄館長から本研究所の歴史について紹介を受けました。その後所内見学として、先ずバイオバンク・ジャパンを訪れ、松田浩一教授からその仕組みや規則について説明を受け、血清バンクと組織バンクを見学しました。次に疾患プロテオミクスラボラトリーを訪れ、質量分析計を見学し、尾山大明准教授より説明を受けました。そしてスーパーコンピューター室では、山口類講師から、施設とプロジェクトの紹介を受けました。

 翌日は来訪者が各自の研究についてプレゼンテーションを行った後、約2日をかけて、DNA情報解析分野、感染遺伝学分野、分子療法分野、公共政策分野の各ラボにて研修を受けました。研修では多岐にわたる質問が数多く出され、非常に活発な意見交換の機会となりました。

 また一行は、かずさアカデミアパークにある公益財団法人かずさDNA研究所及びGreen Earth Institute株式会社も訪問しました。ここでも最先端の設備や技術について見学・説明を受けました。

 今後益々相互に訪問する機会が増え、日本とマレーシアにおける若手研究者の親交がさらに深められることを期待しています。