フランス科学技術高等研究院の研修団46名 来訪

 

 201744日、フランス科学技術高等研究院(IHEST)の研修団46名が医科研に来所しました。

 

 IHESTは、  科学技術研究の目的や、その経済的・社会的・政治的課題についての教育と考察を行い、その分析結果を普及させることにより、研究とイノベーションに関する一般的な文化の形成を目指すフランスの公的行政法人(EPA)です。今回の研修は、「Common goods in Japan today, forms of innovation」と題し、研究、産学連携、イノベーション、防災、文化など、自然科学から人文系にまで及ぶ幅広い観点から、日本の現状を視察することを目的とするもので、フランスの研究者、行政官、企業人など、幅広い分野で管理職を務める方達が受講者として参加しました。

 

 当日一行は、桜の咲き始めた所内の庭園や近代医学記念館で昼食を摂った後、村上所長から医科学研究所の概要について紹介を受け、その後、所内の研究施設を見学しました。スーパーコンピューター室ではヒトゲノム解析センターDNA情報解析分野の山口類准教授からヒトゲノム解析について、疾患プロテオミクスラボラトリーでは、尾山大明准教授から質量分析計を用いた研究について、バイオバンクジャパンでは、国際先端医療社会連携研究部門の湯地晃一郎特任准教授から、組織バンク、DNAバンク、血清バンクに関する説明を受けました。各施設では、研修団メンバーから活発な質問があり、医科研の活動にたいへん興味を持った様子でした。

 

 今回のご来訪を通して、医科研の先進的な研究の一端が広くフランスの学術・行政機関関係者に紹介されたことで、日仏間交流のさらなる発展が期待されます。